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  • (暮らしの豆知識)

ワンちゃんの皮膚の特徴について

皆さんの中には、「ヒト用のシャンプーをワンちゃんに使ってはいけない」と耳にしたことがある方も多いと思います。それでは、なぜ使用してはいけないのでしょうか?ワンちゃんとヒトの皮膚の構造はどう違うのでしょうか?
かわいい愛犬の皮膚に適切なケアを行うために、ワンちゃんの皮膚についての知識を深めましょう!

1.皮膚構造について

ワンちゃんとヒトの皮膚構造の違い

ワンちゃんの皮膚もヒトの皮膚も、外側から「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3層構造で成り立っています。
いちばん外側をおおう「表皮」は、さらに4層(基底細胞層、有棘細胞層、顆粒細胞層、角質層)に分かれています。「表皮細胞」は最下層の「基底細胞層」で作られますが、一定の周期で「角質層」に押し上げられることにより細胞の入れ替わりが行われています。これを「皮膚のターンオーバー」と呼びます。
また皮膚には「皮脂腺」や「汗腺」などの「分泌腺」が分布しています。
汗腺には「エクリン汗腺」(*1)と「アポクリン汗腺」(*2)の2種類があります。「皮脂腺」から分泌される皮脂は、汗と混ざり合って天然の保護膜を形成します。皮脂は、「角質層」の水分蒸散を防ぐという役割を持っており、皮膚の潤いを保ちます。


*1エクリン汗腺:運動時や暑い時などに分泌され、体温調節に役立っています。成分は、99%が水分、残りは塩分だといわれています。
*2アポクリン汗腺:性フェロモンの役割を果たしていると推測されています。成分は脂質、タンパク質、アンモニア、尿素等であるといわれています。

2.ワンちゃんとヒトの皮膚構造の違い

ワンちゃんとヒトの皮膚構造の違い

3.ワンちゃんの被毛構造

ヒトの場合、基本的に1つの毛穴から1本の毛が生えていますが、ワンちゃんの場合、
1つの毛穴から上毛(トップコート)と下毛(アンダーコート)が複数生えています。
また、ワンちゃんの被毛の種類には、シングルコートとダブルコートがあります。

■ダブルコート:上毛と下毛の二重構造。上毛は皮膚の保護、下毛は保湿の役割をもつ。
下毛は換毛期(通常、春と秋)が訪れると抜け替わる。
(例)・柴犬 ・ポメラニアン ・ウェルシュ・コーギー ・ゴールデン・レトリーバー
・ミニチュア・シュナウザー ・ラブラドール・レトリーバー ・シー・ズー 
・シェットランド・シープドッグ ・ジャックラッセル・テリア   など 

■シングルコート:被毛が一重で下毛なし。換毛期はない。
(例)・トイ・プードル ・チワワ ・パグ ・マルチーズ ・ヨークシャー・テリア
・フレンチ・ブルドッグ ・ミニチュア・ピンシャー ・ビーグル ・ボクサー など

毛自体の構造は人と同様ですが、人と比較して毛が細く、キューティクルも薄いため
ダメージを受けやすく、注意が必要です。

4.ケアの注意点

■定期的なブラッシング:特にダブルコートのワンちゃんは換毛期にまとめて毛が抜けるため、死毛を取り除いてあげることが必要です。 また、毛の長いワンちゃんは、毛が絡まり、毛玉ができやすいのですが、死毛や毛玉を放置してしまうと、皮膚病の原因になります。こまめなブラッシングを心がけましょう。

■定期的なシャンプー:定期的なシャンプーを行うことにより、皮膚状態を健康に保つことができます。特に夏場は皮脂の分泌も増え、皮膚や被毛が蒸れやすいなどの理由から皮膚のトラブルが増える季節です。ただし、過度なシャンプーは皮膚の保護をしている皮脂膜まで奪ってしまう可能性があるため注意が必要です。 皮膚の状態や犬種などにより個体差がありますが、一般的に月1〜3回が目安と言われています。

■ワンちゃん用のシャンプーを使う:ワンちゃんの皮膚は、ヒトと比較して表皮が薄くデリケートです。また、皮膚のpHも人間とは異なります。シャンプーを行う場合は、ヒト用のものではなく、ワンちゃん用のシャンプーを使うようにしましょう。

■シャンプーの際は被毛をしっかり乾かす:ダブルコートのワンちゃんは特に乾きにくいため注意が必要です。生乾きの状態だと細菌が繁殖しやすくなり、皮膚病を起こす可能性があります。ドライヤーの前にしっかりとタオルドライをしてからドライヤーをかけると良いでしょう。ドライヤーの熱はワンちゃんに負担がかかるため、冷風〜弱温風に設定したり、ドライヤーをワンちゃんからある程度離してかけることが好ましいと言われています。

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