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小鳥の飼い方<食事>

どうぶつを迎えたとき、「何を食べさせたら良いのか」、「栄養剤は与えた方が良いのか」など、迷ったり、悩んだりしてしまいますね。小鳥についても、主食にはミックスシードやペレットなど、さまざまな種類があり、また栄養補助食品としては各種栄養剤やボレー粉、青菜などがあります。

一口に鳥といっても、穀食性、雑食性など食性が異なります。また、くちばしの形状などにより食べやすい物、食べにくい物があります。鳥は人よりも味の違いを見分ける味蕾※(みらい)が少ないといわれていますが、実際はかなり好き嫌いがはっきりしています。また、鳥は食べたことがない物に対して警戒心がたいへん強いので、幼鳥のうちに食べたことのないものを成鳥になってから与えようとしても、なかなか受けつけてくれないのが一般的です。幼鳥のときから、成鳥になってからも食べさせたい内容の食事を与えるようにすることも大切でしょう。栄養のバランスが良く、また、美味しく食べられる食事を工夫して、縁あって家族になった小鳥たちを健やかに過ごさせてあげましょう。

※脊椎動物にある、味を感じる器官が味蕾です。舌や軟口蓋(鳥は舌)にあります。

 小鳥の飼い方<食事>

鳥の食性

地球上に、およそ1万もの種がいるのではないかと考えられている鳥の食性は、大きく「植物食性」、「動物食性」、「雑食性」に分けられます。

「植物食性」は、草木の実や種子類を食べる「穀食型」、果物を食べる「果食型」、花粉や花の蜜を食べる「蜜食型」に分けられます。「穀食型」の代表的な鳥としてセキセイインコやオカメインコ、「果食型」ではベニインコ、「蜜食型」ではハチドリが挙げられます。

「動物食性」は虫類を食べる「食虫型」、肉類を食べる「肉食型」、魚介類を食べる「魚介型」に分けられます。「食虫型」の鳥ではツバメが有名ですね。肉類を食べる鳥ではタカ、ハヤブサ、フクロウ、「魚介型」では鵜(ウ)が挙げられます。

「雑食性」にはブンチョウやヒヨドリ、ナナクサインコなどが含まれます。
ただし、どのグループに属する鳥でも、ある程度の雑食性を併せ持つようです。

鳥のくちばしの形からも、ある程度、好みの食物を把握することは可能です。硬くて幅の広いくちばしを持つ鳥は種子を好む傾向があります。先のとがったくちばしを持つ鳥は、果物や昆虫を好むでしょう。蜜や果物を好む鳥は、先が細長いくちばしをしています。肉を捕食する動物食性の鳥のくちばしは鉤型(かぎがた)をしています。これらの鳥を代表して、飼い鳥に多い「穀食型」のセキセイインコと「雑食型」のブンチョウの食事についてご案内します。

セキセイインコとブンチョウの食事

1.主食
セキセイインコは種子類を主食とする穀食性の鳥です。一方、ブンチョウは雑食性で、種子類の他、虫も補食します。穀食性のセキセイインコにとっても、雑食性のブンチョウにとっても、単品の種子を与えることによる栄養の偏りを防ぐためには、アワ、ヒエ、キビ、カナリアシード等がミックスされているミックスシードを与えると良いでしょう。

種子類には殻つきとムキエサがあります。殻つきのミックスシードは鳥かごの周りに殻が飛び散りますので掃除が大変ですが、ヒナでまだ殻つきを食べることできなかったり、くちばしに異常があって上手くむくことができなかったりするケースを除いて、ビタミンやミネラルの豊富な殻つき種子を与える方が望ましいでしょう。なお、殻つきのエサを食べることは小鳥にとってストレス解消になるともいわれています。

商品を選ぶ際には、着色したものは避けるようにしましょう。また、アサノミやヒマワリの種は脂肪分が多いので与えすぎに注意をしましょう。

ミックスシードを与える場合、小鳥自身が選り好みをして好きな種子ばかりを食べてしまいやすく、そうなると栄養に偏りが出てしまうことがあります。殻つきを与える場合は、エサ入れに殻が残るので、どの種類を、どのくらい食べたかを把握するようにしましょう。また、気付いたらエサ入れの中が殻ばかり、ということになってしまわないように、殻を取り除く習慣をつけ、食事の残量を正確に把握するようにしましょう。

栄養的に必要と考えられているものがバランス良く配合されているのが、総合栄養食であるドッグフードやキャットフードですが、これらと同様、ペレットも小鳥に必要な栄養要求量に基づいて作られています。ただし、現在、小鳥の種類によって必要な栄養要求量がすべて分かっている訳ではありませんので、種類別になっている商品もまだ少なく、完全栄養食といえるかどうかはよく分かっていないのが現状です。また、幼鳥の時期にペレットに慣れていない場合、ミックスシードからペレットへの変更は、嗜好性の問題で難しい傾向があります。

ペレットは、すでに栄養のバランスを整えた総合栄養食ですので、これにさまざまな栄養剤などをさらに加えると過剰摂取となり、病気を引き起こすこともありますので注意をしましょう。

2.副食(補助食)
自然界で暮らす鳥は、季節に応じて、土や花粉、草、岩塩などを摂取することで栄養のバランスを調整しています。人間と暮らす小鳥が主食だけでは不足しがちなミネラルやビタミンを補うため、副食を与えると良いでしょう。

◇青菜
ビタミン摂取のため、また食物繊維を摂取し腸の動きを整えるため、青菜を与える習慣をつけましょう。青菜は小松菜、チンゲン菜、カブの葉、大根の葉、豆苗(とうみょう)などが良いでしょう。なお、ほうれん草はアクが強いので与えないようにしましょう。レタスや白菜は水分が多く含まれ、下痢をしやすい傾向がありますので注意が必要です。

ミックスシードが主食の場合には、ビタミンやヨードの補給の意味でも、1種類に絞らず、幾つかの種類の青菜を与えるのが望ましいでしょう。好き嫌いがある場合もありますので、好みに合わせて、なるべく農薬などが使われていないものを選んであげましょう。

◇動物性タンパク質
セキセイインコは穀食性ですが、動物性タンパク質も少量は必要だといわれています。好みにもよりますが、羽の生え変わりの時期や産卵させる場合などに、ゆで卵やアワ玉、もしくは栄養補助食品により補給してあげると良いでしょう。

ブンチョウは雑食性のため、野生では虫などを補食し動物性タンパク質を摂っています。
必ずしも毎日動物性タンパク質を摂らなくても、ミックスシードやボレー粉、青菜などで健康維持はできるといわれていますが、時々ゆで卵、ペット用煮干し(塩分を抜いてあるもの)、アワ玉、栄養補助食品などを与えても良いでしょう。ミルワームなどの生き餌を動物性タンパク質の補給源として与えることもあります。

◇ミネラル
・塩土
塩土は、赤土や黄土に塩分とボレー粉を混ぜたものです。ミネラル補給と消化を助ける効果が あります。セキセイインコは硬い塩土をかじるのが好きな子が多いのですが、ブンチョウの中には塩土が苦手な子もいます。ボレー粉などをきちんと食べる小鳥であれば、塩土は必ずしも必要という訳ではありません。塩土の過剰摂取は水の飲みすぎにつながり、下痢をしてしまうことがあります。また、消化器官での通過障害の原因となることもありますので、与え過ぎには注意をしましょう。また、ケージの中に大きな塩土を放置しておくと不衛生になってしまいます。食べ過ぎを防ぐ意味でも、衛生管理という意味でも、小さな容器に少しずつ入れると良いでしょう。

・ボレー粉とカトルボーン
カキの殻を焼いて砕いたものがボレー粉です。カトルボーンはイカの甲羅を乾燥させ加工した ものです。ボレー粉やカトルボーンを与えることで、種子食を主食とした場合に不足するカルシウム、ミネラルの補給をします。また、小鳥の胃では、筋胃(すじい)の中に砂などの鉱物を蓄え、収縮することにより摂取した食べ物を細かく砕きますが、ボレー粉などを食べることで種子をすりつぶす能力を促進することができます。

商品を選ぶときには、無着色の白い物にするようにしましょう。また、与えた後、急に小鳥の飲水量が増えた場合には塩分濃度が高い場合があります。このような場合は、水にさらして塩分を抜き、よく天日干しした後に使用すると良いでしょう。

カトルボーンは、「時々天日干しをする」、「古くなったら残っていても、新しいものに取り替える」など、衛生面にも注意しましょう。小鳥によっては、好き嫌い、得手、不得手があるようです。特にブンチョウは、くちばしの形状より厚みのあるカトルボーンを上手くかじることができないことが多いようです。上手く食べているかどうかをよく観察して、食べられていないようであれば、ボレー粉を与えると良いかもしれません。

小鳥の食事や栄養剤などの容器は大きいものも多く、開封後、長期間なくならないため、ついつい古くなってしまいがちです。保管場所に気を配り、カビが発生していないか、湿気を帯びていないか、消費期限内であるかなどに注意をしましょう。

食事の変更編

「偏食がひどい」、「病気予防のための栄養上の配慮」、「すでに病気になってしまって変更の必要がある」、「肥満改善のため」などの場合には、小鳥も食事の変更をすることがあります。嗜好性の高い種子食から総合栄養食のペレットに変更というケースが多いかもしれません。小鳥のフードの変更方法をご紹介しましょう。

まず、普段の食事を入れる容器とは別にもう一つ、新しい容器を用意します。
新しい容器には普段の食事を、いつも与えている量の半分ほど入れます。
普段使っている容器には、新しい食事を入れます。
新しい食事を入れた方の普段使っている容器を、いつもの場所に設置します。
その近くに、普段の食事を入れた新しい容器を設置します。

この状態で、数日様子を見てみましょう。
普段の食事の方を最初は好んで食べたがりますが、こちらは量が少ないことと今まで食事が置いてあった場所にも食べられそうなものが置いてあることから、うまくいけば、お腹がすいたときに新しいフードをつまんでくれることがあります。
スムーズに切り替えができたら、新しいフードを食べる量を見ながら、現在の食事の量を減らしていきます。おおよそ1ヶ月ぐらいかけるつもりで、ゆっくり切り替えてあげてください。

種子食から嗜好性の低いペレットに移行する際には苦労することが多いのですが、ペレットの味を覚えてもらうために、すり鉢などでペレットを粉状にして種子にふりかけておく方法もあります。だんだん慣れてきたら日中だけでもペレットだけ入れるようにします。ただし、体重に減少がみられる場合には、いったん中断したほうがよろしいでしょう。
切り替えが上手くいかない場合は、あきらめるのも一つの方法です。今まで食べてきた殻つきの種子食で身体のコンディションを整えるようになっている小鳥の場合には、無理に切り替えることが難しいことはよくあることです。

病気の治療の一環としてフードの切り替えを薦められている場合には、動物病院さんに相談してみましょう。別のタイプの食事をお奨めになる場合もありますし、他の治療方法をご提案されることもあります。もう一度、なぜ食事内容を切り替えなければならないのか、理由や問題点を考えてみて、栄養面での改善が必要ということであれば、サプリメントや副食として与える青菜類を工夫することを検討しても良いかもしれません。

みなさんからのコメント

M士さんの文鳥ちゃんからのコメント
文鳥の飼育を初めて一月余りの初心者です。 始めるにあたって 用意するケージから温度や湿度などの環境面をはじめ エサやケージ掃除に水浴びなどの生活面での無知や悩みなど多々です。 今回 塩土について調べているところ このページを拝見させていただきました。 エサに関するほかの疑問にも記載されていて とても勉強になりました。 ありがとうございます。

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