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炎症性腸疾患(IBD)

炎症性腸疾患(IBD)とは

炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は、炎症細胞の腸粘膜への浸潤を特徴とする原因不明の慢性消化器疾患です。IBDは浸潤する炎症細胞の種類や部位によって、「リンパ球プラズマ細胞性腸炎」、「リンパ球プラズマ細胞性結腸炎」、「好酸球性胃腸炎」、「肉芽腫性腸炎」、「組織球性潰瘍性腸炎」などに分類されています。バセンジーでは「免疫増殖性腸炎」と呼ばれる遺伝性症候群がみられます。

原因

原因は不明とされていますが、免疫学的反応が関与していると考えられています。また、その背景には腸内細菌や過剰な食物抗原への免疫反応、腸管免疫調節の異常や腸のバリア機能の低下などが関与しているといわれています。

症状

慢性的な嘔吐や下痢、食欲不振や体重減少などの症状がみられます。軽症例ではほとんど症状を示さない場合もありますが、重症例では蛋白漏出性腸症※を示す場合もあります。
  ※蛋白漏出性腸症とは消化管粘膜から血漿蛋白が胃腸管腔へ大量に漏出することにより低タンパク血症を起こす病態をいいます。

治療

原因が食物によるものであれば、原因物質を除去した消化の良いフードに切り替えることが有効です。軽症であれば食事療法のみでコントロールができることもあります。症状が中度から重度の場合は、抗菌剤や消炎剤などの投与を行います。また、消炎剤による効果だけでは不十分な場合は免疫抑制剤を併用する場合もあります。
この病気は原因が複雑であるため、外科的に解決できるものを除いて、適切に病気を管理することが重要です。

予防

原因がはっきりしていない病気であるため予防は難しいですが、下痢や嘔吐が続くなどの症状が見られた場合には、早めに動物病院での診察を受けましょう。

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