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敗血症

敗血症とは

体内の病巣にある細菌などが血液中に入り、細菌そのものや細菌が産生する毒素、あるいは感染に対する反応物質(サイトカイン)などにより全身に重篤な症状がおこった状態が敗血症です。通常、健康などうぶつであれば、細菌などが血液中に流入しても免疫系の働きにより排除されますが、重度の感染症にかかっていたり、免疫力が低下していたりすると敗血症がおこります。

原因

敗血症の原因となりやすい病気としては、化膿性胸膜炎(膿胸)、子宮蓄膿症、腹膜炎、前立腺膿瘍、腎盂腎炎などが挙げられ ます。原因となる細菌は様々ですが、大腸菌や黄色ブドウ球菌の感染が多く見られます。外科手術後であったり、糖尿病、腎不全、肝不全、低蛋白血症、腫瘍などにかかっていたり、火傷や創傷の治療中であるなど、免疫力を低下させるような状態は敗血症の発症を引き起こす原因となります。

症状

発熱、食欲不振、嘔吐、元気消失、呼吸速迫(※)などがみられます。重症化すると、危険なレベルまで血圧が低下してしまい、血流が不足して臓器が機能不全に陥る敗血症性ショックを起こし、体温が低下して死に至ることもあります。
※頻呼吸ともいい、異常に呼吸数が増加する状態を指します。

治療

原因となる病巣の除去と、適切な抗生物質療法による細菌の排除が必要です。子宮蓄膿症、前立腺膿瘍、腹膜炎、壊死組織を伴うキズなどの損傷、膿瘍(※)などの場合には、必要に応じて外科的処置を行います。また、病巣から原因となり得る細菌を採取し、原因菌の特定と薬剤感受性検査の結果に基づいて抗生物質療法を行います。敗血症性ショックを起こしている場合には、輸液療法により体液の循環状態の改善をはかり、ショックに対する治療を行います。病態の悪化を防ぐために、適切で十分な栄養を摂取できるようにすることも必要です。
※化膿性炎症により局所の組織が融解、膿状の滲出物が蓄積した状態を膿瘍といいます。

予防

敗血症を引きおこす原因となる感染性疾患を予防すること、また、そのような疾患にかかった場合には、早期に適切な治療を行うことが敗血症の予防となります。特に、基礎疾患があるどうぶつや高齢、幼齢のどうぶつでは免疫力が低く、敗血症から死に至る危険性が高いため、十分に注意しておく必要があるでしょう。

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