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ワクモ症

ワクモ症とは

ワクモ感染症は、ダニの仲間のワクモが鳥さんを吸血することによって起きる病気です。
初夏から夏にかけて(特に梅雨のころ)、ワクモの活動時期と重なって発生することが多いようです。ワクモは、昼間はケージの隅や止まり木とケージの固定部分など日の当たらない所に潜んでいて、夜になると鳥さんに忍びより寄生して血を吸います。夜暴れて騒ぐ、吸血された部分に脱羽がみられる、かゆみを伴う皮膚炎やストレスで元気がなくなる、といった症状が鳥さんにみられてから気づくことが多いようです。
屋外で飼育しているニワトリさんなどに寄生することが多いのですが、室内で飼育している鳥さんでも問題になることがあります。

原因

ダニの仲間であるワクモ(Dermanyssus gallinae)は、日本全国で見られます。ワクモの血を吸う前の体長は0.7mmほどで灰白色〜褐色ですが、吸血すると1mm以上に膨らみ、赤褐色〜黒色に見えます。卵と幼ダニ期以外は吸血します。鳥さんだけでなく人間も吸血し、かゆみを伴った皮膚炎を起こします。

症状

症状はワクモの吸血によるかゆみ、皮膚の炎症などですが、まれに貧血、衰弱、失血死などに発展することもあります。ワクモによって他の病原菌が媒介される可能性が指摘されているので、この点でも注意が必要です。

診断

ワクモの鳥さんへの寄生を確認するか、ケージなどの飼育環境に潜むワクモを確認することで診断します。ただし、吸血中の虫体は夜間にしか観察できません。

治療

殺虫剤を使って鳥さんの生活環境を消毒することが有効です。殺虫剤は有機リン剤、カーバーメート剤、ピレスロイド剤などが使用されます。
殺虫剤は人間や鳥さんに対しては健康上の影響が少ないものが多いのですが、魚に強い影響を与える場合があるので、熱帯魚を飼っている方は殺虫剤の使用には注意が必要です。詳しくは殺虫剤の添付文書や獣医師の指示に従ってください。また古い止まり木やツボ巣などは新しいものに取り替えると良いでしょう。
なお、ワクモによく似た寄生虫にトリサシダニがいます。トリサシダニはワクモと違って鳥さんの体表上でほとんど一生を過ごします。トリサシダニの駆除には、マクロライド系の駆虫薬が有効で吸血した際に作用します。

予防

ワクモは、昼間は壁の隙間など物陰に隠れて過ごし夜間に吸血します、「古い止まり木がワクモの隠れ家になっていた」という報告があります。ワクモが潜む場 所が無いような環境作りが重要です。ダニ類は温度や湿度が高い場所を好み増殖します。ケージはいつも隅々まで清潔に保ち、止まり木や餌入れ、ケージごと 時々熱湯で消毒してあげましょう。

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