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甲状腺腫瘍(こうじょうせんしゅよう)

甲状腺腫瘍(こうじょうせんしゅよう)とは

代謝や換羽の調節、成長、血中カルシウム濃度などを調節するためのホルモンを分泌する組織である甲状腺は、鳥さんの首から胸のあたりに気管をはさむようにしてあります。
甲状腺腫は、この甲状腺が腫大(※)することによって呼吸困難や肥満などの症状を起こす病気です。セキセイインコに多い疾患だといわれていますが、多くの種類の鳥で確認されています。
「呼吸が苦しそう」、「太ってきた」、「羽色が悪い」などの特徴的な症状から甲状腺腫の発生に気づくことが多いようです。
※腫大とは、さまざまな原因により細胞や臓器が腫れて、容積が大きくなる状態をいいます。

原因

原因についてはまだまだ不明な部分もありますが、発症の原因は次のように考えられています。
1.血中のヨード濃度の慢性的な不足
甲状腺はヨードを材料として甲状腺ホルモンを産生していますが、血中のヨード濃度が慢性的に不足すると、それを補うため下垂体から甲状腺刺激ホルモンが分泌されます。これが刺激となり甲状腺組織が増加(過形成)して甲状腺腫が発生すると考えられています。
2.甲状腺腫誘発物質(ゴイトロゲン)の摂取
十分な量のヨードを摂取していても、食物に含まれるある種の成分が甲状腺ホルモンの正常な産生を妨げてしまい、発症することがあるとされています。このような甲状腺腫誘発物質は、芽キャベツ、カリフラワー、ダイコン、ナタネ(ナバナ)、ケール、キャベツ、ブロッコリー、カブなどのアブラナ科の植物や大豆などに含まれていることが知られています。

症状

甲状腺の腫大が軽度のうちは、症状はほとんどありません。進行すると、大きくなった甲状腺が気管を圧迫するため、苦しそうに口を開けて呼吸する様子(開口呼吸)がみられるようになります。また、気管が狭くなるため、鳴管に障害が起こり鳴き声に変化があらわれます。
一方、甲状腺ホルモンが十分に分泌されないために、多くの場合、代謝が低下します。肥満と同時に羽毛に退色や毛つやの消失などがみられ、元気がなくなってきます。

診断

呼吸器系の疾患と区別するため、X線検査で腫大した甲状腺を確認します。

治療

甲状腺ホルモン製剤やヨード剤を投与します。肥満が著しい場合は食事療法も平行して行います。
投薬治療をしても症状が改善しない場合は甲状腺癌の可能性があります。
この場合、経過はあまり良くありません。

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