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痴呆(認知症)
痴呆(認知症)とは
「痴呆」とはいったん発育した脳が損傷されて、それまでに獲得された知的能力が低下してしまっている状態で、現在では「認知症」という用語として多く使われています。
近年では獣医療の進歩に伴いワンちゃんの高齢化が進み、その結果、老齢に伴う認知症が増加しています。
症状としては異常な夜鳴き、徘徊、昼夜逆転、失禁などあり、それに伴い、飼主さんの不眠や隣家への影響などの問題が発生するケースが多く見られます。特に、13〜15歳以上のワンちゃんで、柴犬などの日本犬や日本犬系雑種に多く発生する傾向があることが知られています。
原因
老化や遺伝による脳神経の障害が原因で発生するといわれています。また、水頭症や脳腫瘍などによる脳の疾患に起因して発生することもあります。
症状
一般的に下記のような症状がみられます。
・ぼんやりする
・飼い主の呼びかけに反応しない
・夜鳴き
・失禁
・徘徊
・食べたことを忘れる
・狭いところに入り込んで出られなくなる
・昼夜が逆転した生活
治療
痴呆に確実に有効な治療法は確立されていませんが、初期症状の場合に脂肪酸のサプリメント(エイコサペンタエン酸:EPA、ドコサヘキサエン酸:DHA)を投与することで症状を改善したり、進行を遅らせることができることが知られています。
予防
発症を予防するために、脂肪酸のサプリメントの投与が有効だといわれています。また、ワンちゃんが高齢になっても、日常生活においてワンちゃんにお散歩や飼い主さんとのスキンシップなどの刺激を与えることで、病気の発症の予防・進行を遅らせることができる可能性があるといわれています。
すでに発症してしまった場合、ワンちゃんに適した環境を維持してあげることが他の病気の発症の予防となります。快適な温度や湿度を保ち事故が起こらないような安全な環境を配慮してあげましょう。また、体の清潔を保ち皮膚炎などの発症を予防してあげましょう。