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てんかん

てんかんとは

てんかんとは、発作的に繰り返される全身性のけいれんや意識障害を主な症状とする脳疾患です。突然、体を突っ張らせて泡をふいて倒れたり、意識を失ってけいれんを起こしたりといった症状がみられます。
発作の発症は 5 歳齢になるまで見られないこともありますが、 生後6 か月くらいから3 歳齢の間に初めて起こることが多いようです。

原因

真性 (1次性)てんかん:原因不明。遺伝的素因が関与するといわれています。
症候性(2次性)てんかん:脳腫瘍、脳炎、水頭症、外傷による脳障害など脳疾患の経過中に起こる。
ネコちゃんでは、多くは症候性てんかんが原因といわれており、原因となりうる病気としては、猫伝染性腹膜炎(FIP)などのウィルス感染症や脳腫瘍などがあげられます。

症状

発作には全身性の発作(大発作)と軽度な発作で意識が消失しないもの(小発作、部分発作)があり、部分発作から大発作へと進行することもあります。
発作の前兆として見られる症状と発作の症状には次のようなものがみられます。
・落ち着きがない
・口をクチャクチャさせる(チューインガム発作)
・よだれが出る
・手足や顔面等の一部に痙攣を起こす
・全身けいれんを起こす
・意識消失
・後弓反張(後ろにのけぞる)
・遊泳運動(手足を無意識にバタバタさせる)
・一定の所で自分の尾を追いかけてくるくる回る(テイルチェイシング)
発作中には、尿や便をもらしてしまうこともあります。
発作が起きると一時的に意識がなくなることもありますが、通常は数秒から数分で終わり、その後は何事もなかったように過ごします。
重度の場合は短い間隔で何度も発作を繰り返したり、長く続く(重積)発作となる事があります。

診断

発作を引き起こす他の疾患との鑑別が必要です。鑑別には、病歴の確認や一般身体検査、神経学的検査、血液検査、レントゲン検査などのあらゆる検査が必要となります。これらの検査により異常が認められなかった場合はCTやMRIなどでの検査が行われます。

治療

抗てんかん薬の投与により発作を抑えることができます。抗てんかん薬はてんかんを治すための薬ではなく、発作を起こりにくくするための薬です。原因が明らかな場合には、その原因についての治療も併せて行ないます。薬の継続期間などはワンちゃんの発作の頻度や状態などによって異なってきます。治療方針についてはかかりつけの動物病院とよくご相談ください。

予防

原因不明のてんかん発作の発症を完全に防ぐことは難しいといわれています。そのため、発作の回数の減少や発作の持続時間の短縮、発作の程度を軽減することを目的として、抗てんかん薬でコントロールしていきます。投薬を開始しているネコちゃんは発作が見られなくなっても、飼い主の独断で投薬を中止しないようにしましょう。投薬期間や投薬時間、投薬量などをきちんと守ることが重要となりますので、かかりつけの先生の指示に従いましょう。コントロールができている状態であれば予後は良好となりますが、重積発作が続くような状態の場合は予後が不良となることがあります。

※発作が起こってしまった場合にはどのような症状か、どれくらいの時間発作が続いたかなどの詳細な情報を記録することがその後の治療に役立ちます。また、発作発症時はネコちゃんが頭をぶつけたり高いところから落ちたりなど、二次的な事故を起こさないように飼い主は慌てずに注意してあげてください。

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