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巨大結腸症

巨大結腸症とは

結腸が異常に拡張し、排便困難となり、慢性的に重い便秘を引き起こす病気です。ネコちゃんで多くみられる病気です。

巨大結腸症

原因

結腸に慢性的に便がたまると、時間の経過とともに便の水分が吸収され非常に硬くなり、排泄されづらくなります。その結果、たまった便によって結腸が伸ばされ、結腸が動かなくなる結腸無力症という状態になります。結腸に便がたまりやすくなる原因としては、偏った食事や生活環境、結腸の神経異常、脊髄疾患、腸管や肛門の狭窄、交通事故等による骨盤骨折、腸管内外の腫瘍による圧迫、異物などによる通過障害などがあります。

症状

便秘やしぶり(便意があるが便が出ずにふんばる状態)、頻繁な排便行為、嘔吐、食欲不振などがみられます。慢性的に便秘が続く場合には、食欲や体重が落ち、脱水症状を起こすこともあります。

治療

ネコちゃんの症状や状態、飼い主の希望などによっても治療法は異なりますが、一般的には、内科的治療と外科的治療があります。
●内科的治療
便を軟らかくするために緩下薬の投与や便を軟らかくする食事を与え、症状によっては定期的な浣腸や指で肛門から便をかき出す処置を行います。その他に、嘔吐をしている場合は吐き気止めの投与、脱水している場合は点滴などの治療も行います。内科的治療で症状が緩和されるケースもありますが、症状が重度な場合や内科的治療を行っても症状の改善がみられない場合などは、外科的治療を行うことがあります。
●外科的治療
便がつまって拡張した結腸部分を切除する結腸切除術や、狭い骨盤腔を拡げる骨盤腔拡大手術などがあります。ネコちゃんの症状や状態などによって、適応時期や手術方法が異なります。また、外科的治療を行う場合には、麻酔のリスクや手術後の安静期間、ケア方法、費用につきましても、かかりつけの動物病院とよくご相談ください。

予防

骨盤腔の広さや肥満などがこの病気の発症と関連があるといわれているため、成長期の栄養不良や肥満を防ぐことが大切です。子猫のときから栄養バランスのよい食事を与え、よく遊ばせ、日光浴をさせるなどして、丈夫な骨格を形成できるように努めます。また、猫が気分よく排便できるように、普段から猫のトイレを清潔に保つことも発症予防につながります。
次のことが巨大結腸症の予防になるといわれています。
・肥満にさせない
・排便しやすい環境を作る
・生活環境中のストレス除去
・事故などに伴う骨盤の変形や脊椎の障害のリスクを減らす


また、日頃から排便の様子や食欲などについてこまめなチェックを行うことが大切です。便の硬さや排便の回数などを確認し、異常がみられた場合は早めに動物病院にご通院ください。

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