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マダニ症

マダニ症とは

ワンちゃんがダニの一種であるマダニに咬まれることにより発症する病気です。
マダニは家の中でカーペットや寝具に潜む小さなダニと異なり、屋外の草地、山林に生息している大型のダニです。マダニに咬まれることが原因で起こる皮膚炎や貧血の他にも、マダニによって媒介される感染症もあり、重篤化した場合、死亡する可能性もありますので、注意が必要です。

原因と感染経路

ワンちゃんに寄生するマダニは数多くの種類があることが知られています。
特に単為(たんい)生殖といってメス一匹だけで繁殖ができるフタトゲチマダニの生息域が全国に広がっています。山林での散歩道はもとより、都市部においても、草地や池があるような公園、河川敷などにも生息しており、感染の危険性があります。マダニは草の葉などに潜み、ワンちゃんが通りかかった際に寄生します。

症状

マダニに大量に寄生され、大量に吸血されると、貧血を起こします。ワンちゃんに寄生したマダニは長期間の吸血を可能にするために口下片(こうかへん=吸血する器官)を皮膚に刺し込み、セメント様物質を分泌してマダニの体とワンちゃんの皮膚を結合します。
マダニは駆除されなければ、数日かけて吸血しその際に唾液をワンちゃんの体内に分泌します。この注入される唾液によって炎症やアレルギー反応が起こって、強い痒みを生じたり、患部が腫れたりします。損傷された皮膚に細菌感染が起き、化膿することもあります。

マダニが媒介する感染症

マダニがワンちゃんに寄生した際に媒介される感染症として、バベシア症(http://www.anicom-page.com/all_details?type=4&id=86 )、ライム病、ヘモバルトネラ症などが挙げられます。特にバベシア症は、比較的発生が見られ、かつ重篤な症状をひきおこす疾患です。この病気はバベシア属の原虫が赤血球に感染することにより貧血を引き起こすもので、一旦感染してしまうと、治療薬の副作用が強く、やっかいで根治も難しい病気です。
またワンちゃんに寄生するマダニは、人に寄生する可能性もあり、ライム病、野兎病、日本紅斑熱といった様々な病気を人に媒介することで知られています。
近年日本国内でも死亡例が報道され話題になっているSFTSウイルス(重症熱性血小板減少症候群)もマダニ媒介性のウイルスによる感染症です。
この様に、マダニは吸血による直接的な被害よりも、様々な恐ろしい病気を媒介するという点でより危険な寄生虫であるため、予防をすることが何よりも大切です。

治療

寄生しているマダニは専用のピンセットで、潰さないようワンちゃんの皮膚から取り、駆除薬も投薬します。ワンちゃんの体と結合しているマダニを無理に引きちぎると、ダニの結合部分が ワンちゃんの皮膚の中に残り化膿することがあります。また、もしマダニが何らかの病原体を 持っていた場合、潰したマダニがワンちゃんだけでなく人に感染症を媒介するおそれもあります。バベシアなどの感染症はマダニが感染してから48時間ほどすると、感染の確率が高くなると 言われています。そのため、寄生しているマダニを見つけた場合には、すぐに動物病院で処置をしていただくことをお勧めします。
またマダニの寄生部分が既に炎症を起こしていたり、化膿している場合には、消炎剤や抗生物質を使用して治療することもあります。

予防

マダニは山野や草むらに潜んでいます。お散歩でこのような場所を通る際には、帰宅後、身体を充分にチェックし、寄生をしていないか確認するようにしましょう。寄生しやすい目の縁、鼻の周り、耳などの顔や、足の指の間、背中などには特に念入りなチェックを要します。
お散歩に行く飼い主さんご自身も長袖、長ズボン、帽子の着用などにより、マダニに感染したり、家に持ち込むことがないように注意しましょう。
定期的にマダニの駆除薬を投与することで、ワンちゃんにマダニが付着しても、おおよそ48時間以内に駆除することができます。マダニが媒介する感染症を予防する意味でも、定期的な駆除薬の投薬は有効であると考えられます。
山間部だけでなく、都市部でも草むらや、公園、河川敷などで感染することがありますので、春から秋のマダニの活動期には、油断せず、お散歩帰りにはワンちゃんの身体を欠かさずチェックするようにしましょう。
ノミ・マダニの駆除薬は背中に滴下するスポットオンタイプ、飲み薬などがあり、ノミに対しては1ヶ月から3ヶ月ほど効果が持続するものもありますが、マダニに対しては効果が1ヶ月程度のものがほとんどです。
かかりつけの先生に家の周りや散歩コースの環境も含めてご相談いただき、マダニの予防スケジュールを決めていただくとご安心でしょう。
またあまりお散歩に行かないので普段は予防をしていないという場合も、キャンプや登山に一緒にお出かけする際には事前の投薬が勧められますので、かかりつけの先生に相談するようにしましょう。

同じ病気のおともだち(闘病日記)

みなさんからのコメント

匿名の名無しさんからのコメント
ほー… 勉強になりますね(´ω`)

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