セロイドリポフスチン症(CL症)<犬>
セロイドリポフスチン沈着症(CL症)はボーダーコリーを始め、その他数種の犬種で確認されている遺伝性疾患です。主に運動障害、知的障害、視力障害などの症状が発現し、症状が進行すると死に至る怖い病気ですが、現時点までにわが国でこの病気の発症が確認できた件数は30件以下と、かなり少ないようです。
【原因】
遺伝的に脳内の老廃物を除去する酵素が欠損していることが原因となります。
通常、代謝老廃物はワンちゃんの脳内で酵素の働きによって分解・除去されますが、CL病の場合はこの老廃物が除去されません。このため中枢神経にこの老廃物が蓄積し続け、中枢神経障害を起こします。
【症状】
1歳以上になってからの発症が多いといわれています。発症後は、脳内老廃物の蓄積が進むにつれて脳細胞のダメージが進行し、3歳頃死に至ります。
以下のような症状がみられます。
・極度の不安や恐怖
・視力の異常
・足元がふらつき、飛んだり登ったりすることが困難になる
・異常に興奮したり、激怒したりする錯乱行動
・方向感覚を失う
・トイレのしつけを忘れる
【治療】
治療法はありません。
【予防】
繁殖犬の遺伝子検査を行うことにより、この病気を発症するような子犬が産まれないような選択的な繁殖を行うことができます。






