毛引き症<鳥>
鳥さんは、飼い主さんの気を引くためにわざと羽繕いを行い、羽を引き抜くことがありますが、この症状が過剰になると、羽を抜くばかりでなく、皮膚や筋肉が傷つくまでエスカレートしてしまうことがあります。
【原因】
多くの場合、ストレスや飼い主さんへの依存心から、気を引くために過剰な羽毛の引き抜きを起こすなど、心因的なことが原因になるといわれています。 この他の原因としては、皮下脂肪の過剰な沈着による血行障害や外部寄生虫であるワクモ等のダニや消化管内寄生虫などによって引き起こされることもあります。
【症状】
一般的にくちばしが届く範囲での羽毛の引き抜きが見られます。毛引き症の場合には頭部の羽毛は正常に生えそろっていることが多く、頭部の羽毛にも脱毛が見られるときには毛引き症ではない可能性があります。
【治療】
心因的なことが原因であると考えれる場合は、原因となることを取り除いてあげましょう。
毛引き症は飼い主さんの気を引くために行うことが多いため、ケージを不透明な板や紙などで覆い、飼い主さんの行動が見えないようにします。また、羽毛繕いをしていても覗き込まず、無視することで、羽毛の引き抜きを止めさせます。
改善されない場合には、抗うつ薬等を用いて内科的治療を行う場合もあります。
この他にも、皮下脂肪の過剰な沈着による血行障害が原因の場合にはビタミン剤や脂肪酸の投与を、寄生虫が原因の場合は駆除を行います。
【予防】
日常生活の注意点としては、ビタミン等の不足が起こらないように食事管理に気をつけるとともに、ダニ等の感染が起こらないよう飼育環境に注意し、糞便検査などを定期的に行うことが必要です。また、飼い主さんへの強い依存が原因で毛引き症が起こっている場合には、鳥さんとの関係の改善が大切となってきます。羽繕いを行なっているときには鳥さんを無視し、ストレスなどの解消のためにおもちゃなどを与えてあげることも予防につながります。






