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停留精巣<犬>

精巣は、男の子のワンちゃんの陰嚢内にある精子を作る機能を持つ生殖器官で、個体差はありますが、生後数ヶ月でお腹から陰嚢内に下降します。停留精巣とは、精巣の片側あるいは両方が適切な時期に陰嚢へ降下せず、お腹に留まってしまう状態で、「陰睾」、「潜在精巣」などとも呼ばれています。片側の停留精巣は両側の停留精巣よりも多くみられ、停留した精巣は中年期以降に腫瘍化する可能性が高いことが知られています。


【原因】
はっきりとした発症の原因はわかっていませんが、遺伝的な関与があるといわれています。


【症状】
精巣が下降せず、腹腔内(お腹の中)、または肢の付け根の皮膚の下などに留まってしまっている状態です。片側だけの場合もあれば両側性のこともあり、片側だけの場合は繁殖能力はありますが、両側性に停留睾丸が起こっているワンちゃんの場合は繁殖能力はありません。
また、停留睾丸は中高齢以降に腫瘍になりやすいといわれ、その場合、腫瘍の種類によって様々な症状を引き起こします。


【治療
停留精巣を治すための薬剤投与による治療はあまり効果がないため、精巣腫瘍の予防として去勢手術を行い腹腔内の精巣を摘出することが多いようです。


【予防】
停留精巣の発症を予防することは難しく、停留精巣であることが判明した場合、精巣腫瘍の予防として、腫瘍の発生率が低い若齢期に去勢を行うことが重要です。
また、停留精巣の発症には遺伝的関与があるといわれているので、停留精巣のワンちゃんを交配することは控えましょう。

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