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噛む 成犬編

子犬のときに、「噛むことはいけない」としっかりワンちゃんに教えていない場合など、成犬になっても噛む行為が残る場合があります。「ウチの子だけどうして?」と思ってしまわず、子犬のうちからきちんとワンちゃんに教えていきましょう。
※噛んではいけないことを教えるための基本的な方法は、「噛む 〈子犬編〉」でのご案内をご参照ください。


なぜ噛むの?

(1)支配欲による噛み癖
ワンちゃんには「家族を群れと考える」という特性があり、そこには必ずリーダーとなる存在が必要だといわれています。ワンちゃんはリーダーとして認めた相手には従いますが、「この群れにはリーダーがいないな」と考えると、自分がリーダーとして頑張らなくてはいけないと思うようです。このためワンちゃんは吠えたり噛んだりすることで相手を従わせようとしたり、周囲を見張ろうとします。

(2)縄張り意識による噛み癖
縄張りは、安心して休め食料を確保できる場として、ワンちゃんにとってとても重要な領域です。この領域を守ろうとするのが、縄張り意識です。縄張り意識の強いワンちゃんは、縄張り意識から噛んだり吠えたりします。また、自分のおもちゃ、ベッド、食器などに触れようとしたり、人や他のワンちゃんに対して攻撃的になることもあります。
※(1)(2)の場合は、唸りなどの威嚇が伴うことが多いようです

(3)恐怖心による噛み癖
恐怖心のため噛んでしまうことがあります。体罰によるしつけなどが原因になることが多いようです。
(4)手段としての噛み癖
噛まれた飼い主さんが痛みなどから手を引っ込めたことが、結果的にワンちゃんの要求を通してしまうことになったり、「痛いじゃない!止めて」などとかけた言葉がワンちゃんの「注目して欲しい」という気持ちに応えるご褒美になってしまい、噛むことがコミュニケーションの手段となってしまうことがあります。

(5)痛みによる噛み
身体のどこかに痛い所があり、触られた時の痛みや、触られたくなくて噛むことがあります。


・噛んでいる原因(1)から(5)に対する対処法
(1) 飼い主さんがリーダーであり、「自分は飼い主さんに守られて生活している」とワンちゃんに認識させることが必要です。噛んだときに感情的になって叱らないこともそうですが、日常の生活でワンちゃんに対して、「要求をのまない」、「リーダーとして毅然した態度で接する」、「しっかりコミュニケーションをとり、飼い主さんといると楽しいなぁと思わせる」、「褒める時、いけないことを伝える時にメリハリをつけた対応をする」などに留意する必要があります。
常に一貫性があり、感情的にならず落ち着いた対応をする飼い主さんの態度にワンちゃんは飼い主さんに深い信頼を寄せていくでしょう。また、ワンちゃんの名前を呼び、ワンちゃんが飼い主さんに注目したら褒めてあげましょう。

(2) 行動範囲を制限することで縄張り意識が弱まるともいわれていますので、ワンちゃんが 自由に動き回れる行動範囲を制限するとよいかもしれません。
また、(1)への対処法と同様、飼い主さんがリーダーであり、「自分は飼い主さんに守られて生活をしている」とワンちゃんに認識させることが必要です。

(3)飼い主さんが手などを使って叱ってしまうと、ワンちゃんは自分の身を守る為にしょうがなく飼い主さんを噛むことがあります。恐怖心はワンちゃんの攻撃性を誘発するといわれています。また外出時などに不意に人が撫でてきたときにも、恐怖心から噛んでしまうこともあります。チワワやパピヨンなど体の小さな子から見たら人の体はさぞかし大きく恐く感じることでしょう。お世話をするときや撫でるときには人がしゃがんだ状態で、優しく声をかけるようにしましょう。

(4)ワンちゃんが噛んできても、唸っても、ひるまず毅然と振舞って下さい。
飼い主さんにはかなわないと思わせることが重要です。また、余計な言葉をかけず、決められた言葉でしっかりと叱り、噛むのをやめたら褒めてあげましょう。噛むことは手段にならない事をあきらめず教えて下さい。

(5)急に噛むようになったり、決まったところを触ると噛む場合などは、安心のためにもかかりつけの動物病院にご相談されることをお勧めします。

  ※注意
    成犬の噛み癖の場合は、飼い主さんだけでは対処できないこともあります。
    そのような場合は専門家に相談するようにして下さい。


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