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獣医学部の6年生が、勉強会を始めている。国家試験が4ヵ月後に迫っている。
合格率は9割以上なのだが、それが逆にプレッシャーにもなる。2年前の自分を思い出す。もう、懐かしく感じる。目標が非常に明確で、ただただそれにだけ向かうことを許されていた。贅沢な事だ。
今の私は、まだ普及し始めたばかりのどうぶつ健保の獣医だ。つい最近まで、「病気の治療」に携わってきたが、今は「健康促進」を推し進める獣医になりたいと考えている。目標は見つけたものの、「国家試験合格」のように具体的ではないし、前に道はない。そして、社会人として求められているものは他にもあり、そのしがらみが学生時代との大きな違いだ。
しかし、与えてくれるニーズに真撃に応えていく事と、自分の目標に向かっていく事は、案外似ているのかもしれないと思う。
「獣医師免許」という同じ目標に向けて勉強した仲間は、犬や猫の治療だけでなく、牛・馬の診療や、真菌の研究なんかをしていたり、薬を売っていたり、飲食店の衛生指導をしていたりする。みんなそれぞれにまた新たな目標を見つけたに違いない。
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