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診察時間外に携帯電話が鳴りました。夜中の電話は、どうぶつのエマージェンシー。私も緊張して電話を受けます。しかし、ほとんどの場合、それは飼い主さんにとってのエマージェンシー。どうぶつよりも飼い主さんにとっては一大事なのです。そこで、私が「診断し」なんらかの「処置」をするととりあえず飼い主さんが安心して下さいます。「我が子がいつもと違う!」そう驚かれていたその表情が少しでもゆるむと私も少しほっとします。夜中の病院は、昼間の病院と違った空気があり、飼い主さんとのコミュニケーションも密になっている感じがします。そして、飼い主さんも私もどうぶつのため必死でできることをして、ひとやま超えるとたいていの場合、飼い主さんの笑顔に出会えます。
例え少しくらい寝不足になってもこの仕事にはそんなご褒美があります。
ところが、残念ながら最期を迎えてしまうことも少なくありません。獣医療がどれほど進んでいったとしても、命はいつか生から死へと形を変えます。でも、夜中に病院に来られるほど大事にされた命は形が変わってもなくなりはしません。私は、獣医師としてその命からいつもたくさん勉強させていただいています。 |
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