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〜避妊手術のジレンマ〜
みなさんのワンちゃんネコちゃんは、避妊手術を受けましたか?私は、獣医学を学ぶ前までは、「人間の都合で避妊手術なんてかわいそう。」と思っておりました。しかし、避妊で予防できる病気(子宮蓄膿症や卵巣腫瘍など)のリスクを実感してから、避妊手術の必要性を感じるようになりました。自分のネコも病気予防のため、先日避妊しました。

避妊手術は、雌の不妊手術のことを指し、雄の不妊手術のことは去勢手術と呼んでいます。両者の手術形式は全く異なります。雄の去勢手術では、皮膚を切開するだけで精巣を取り出すことができます。それに対し、雌の避妊手術の場合、お腹を開けて背中側に存在している卵巣および子宮を引っ張り出して取り出すという大がかりな手術となります。もちろん、そのために麻酔時間も長くなりしっかりと全身状態をモニター管理する必要があります。
ただ、飼い主さんにとっては、健康体に対する手術ですし、予防的な意味合いが大きく、手術と言うよりは「処置」といった感じに受け止められている場合も多いように思います。本来設備的にも技術的にも人間で言う「小児科」のように高度なものが必要とされているにも関わらず、手術費用をそれなりに設定するようなコンセンサスは得られておりません。

出産を考えないのであれば、病気の予防という意味で不妊手術は広まってほしいと思います。そのためには、費用をなるべく抑えなければなりませんが、より安全性を追求すればそれと反してしまうと言ったジレンマがあります。これは、獣医療全般に抱えるジレンマなのだろうと思います。
To be continued...
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著者
アニコム健康促進事業部
獣医師 島村麻子
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