関連コラム しんまい獣医師奮闘記

〜お別れの仕方〜
久しぶりに、あるオーナーさんにお会いしたら、急に泣き出してしまわれたのでびっくり致しました。19歳のワンちゃんが、つい最近亡くなられたそうです。

19年間共に暮らしたひとつの命が、急に消えてしまったのですから、悲しくて当たり前です。でも、あんまり泣いていらっしゃるので、なにが一番悲しいのかお聞きしたところ、「死に目に会えなかった。寂しくなかっただろうか?」ということでした。
これは、非常に難しい。飼い主さんが毎日面会に来てくださっていて、スタッフも休みなく看病しているようなケースに限って、ちょっと目を離した隙や、たまたまお休みをした日に、命を引き取られることがよくあります。確かにこれは悔やまれます。でも逆に、死に目に会っていたら、その姿に余計に悲しみが増えることもあるのです。
さまざまなお別れの仕方があります。でも、時が経てば、ワンちゃんが飼い主さん思いでお別れの仕方を心得ていたのではないかと思うこともあります。

たくさんの悲しいお別れが、いつかたくさんのいい思い出になりますように。 そして、その心が、よりよいペットとの暮らしの広がりを生んでくれますように。
To be continued...
前の号へ コラムトップへ 次の号へ
著者
アニコム健康促進事業部
獣医師 島村麻子
プロフィールへ