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大学病院では、あまり一般的に行われていない手術も日常的に行われています。
「門脈シャント」の手術もそのひとつです。
本来腸管から栄養と共に吸収された毒素は、門脈という太い血管から肝臓に入り無毒化されます。ところが、「門脈シャント」という異常血管が存在することによって、毒素が全身に行ってしまう病気があるのです。
どこにその異常血管があるかを確認するのに、二つの方法があります。ひとつは、放射能を一時的に発する物質を注入してレントゲンをとる方法、もうひとつは、麻酔をかけてお腹を開けて直接造影剤を注入し、その状態でレントゲンを撮るという方法です。もちろん、前者の方が患者さんに負担がかからず、診断も容易につきます。
ところが、日本では動物たちは法律的に「モノ」なので、放射能を一時的であれ発する物質を注入された「モノ」は、その鉛の部屋から一歩も外に出ることができません。つまり、飼い主さんのもとに戻ることができなくなってしまうのです。
従って、症状や血液所見から仮診断をして、手術に望むことになります。法律が獣医療の規制をしてしまっている残念な例です。法律的にもペットが本当の「家族」になる日を願って、共存のために今できることをどうぶつと暮らす皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
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