column ハッピーとらいあんぐる学
Vol.15 [2004.12.17]
マイカルテ 2
前回、「観察日記の延長に、マイカルテがある」とお話した。実は、マイカルテは、さらにホームドクターとの交換日記の役割もある。

観察日記を読ませていただくだけでも、単なる問診(ドクターが診断の手がかりを得るために、患者に病状や既往歴・家族歴などをきくこと)以上の役割を果たす。口頭でのコミュニケーションよりも、書かれているというだけでずっとミスコミュニケーションが減るだろう。獣医療の場合は、問診の相手が、患者本人ではなくてご家族であるため、このコミュニケーションが本当に大事である。

さらに、来院前に、ご家族のほうで来院理由を明文化しておいていただければ、それをカルテには、誤解のない主訴(患者の訴えの中で最も主要な症状)として記録することができる。

また、来院後には、病院で言われたことなどを記録すれば、診療中に聞きもれてしまったことや、実は分かりにくかった点などが明確になり、次回来院の際に尋ねることができる。

近年、「患者中心の医療」という言葉をよく目にするようになった。患者さんが「納得し、選択できる」医療のためには、医療提供者からのインフォームドコンセントだけでなくて、患者さんの手元に、身体に関わるすべての情報がまとまっている仕組みをつくることも必要であると思う。

To be continued...
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著者
アニコム健康促進事業部
獣医師 島村麻子
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